女性ゲスト必見!お呼ばれ結婚式で「着物」を着るときのマナー
馴染みのない和装は、洋装以上に難しく感じますよね。
最近は和風なゲストハウスや、日本古来の重要文化財の中で結婚式を挙げるカップルも多く、その場にあった服で和装を選ぶ必要がある場合も。
そんな和装を選ぶ場合には、どんなポイントに気をつければ良いのでしょうか?
そこで今回は、自分にあった着物の選び方マナーを紹介します。
「28歳だけど振袖はいい?」「何色の着物がいい?」など、意外と知らないマナーをピックアップ。
着物で参列したい!という時に役立てて下さいね。
photo by halfrain
ドレスだけじゃない!「和装」にもドレスコードがある
結婚式はフォーマルシーン。ドレス選びではドレスコードを元に選びますよね。
洋装で「格」に応じて基本の装いが決まるように(ほとんど略礼装ですが。)和装の場合でも「格」を基準にして着物ぶのがマナーです。
着物のレンタル店等にいけばTPOに合わせてチョイスして貰えますが、基本的な知識として和装の格を知っている方が◎。
着物のマナーって何?
一言で着物といっても、振袖や訪問着、色留袖、黒紋付…等、思っている以上に種類があります。
結婚式に着物で参加と聞いて、まず思い浮かべるのが「振り袖」です。成人式で着た「振り袖」で参列するパターン。
着物の種類があるのは分かるけど、正直違いが分かっていない人も多いですよね。
「どれが正装なの?」とドレスマナーがあるように、着物にも「格」で分けられています。
着物の「格」の種類について、いくつかの表現の違いはありますが、基本的には次の4つです。
- 礼装着
- 略礼装着
- 外出着
- 普段着
「礼装着」が一番格が高く、「普段着」が一番下の格。
外出着や普段着は…いわゆる小紋や浴衣等のような普段着の装いです。お呼ばれシーンで実際に着るのは「礼装着」か「略礼装着」のいずれかです。
「礼装着」や「略礼装着」と言われてもピンとこない。そんな人は次の項目をチェック。
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「礼装着」と「略礼装着」とは?
一番格の高い「礼装着」は、黒留袖や本振袖、打ち掛けのコト。
特別な儀式で着られる着物で、これらは結婚式では親族が着るものです。友人の結婚式であればコレを選ぶのはNGです。
礼装着の次に格の高い「略礼装着」は、色留袖や振り袖、訪問着、色無地、江戸小紋の紋付き等。お呼ばれ結婚式だけでなく、入学式などの華やかなシチュエーションにもOKです。
では、友人や同僚の結婚式に「略礼装着」の中からどうチョイスするかは…次!
「振袖」を着れるのは未婚女性だけ!
成人式で、一度は着た事のある人も多い「振り袖」。
振り袖には大きく分けて3種類のタイプがあり、袖の長さで分かれています。袖の長さが長くなるほど格が上です。(ちなみに成人式の振り袖は中振り袖が一般的。)
- 大振り袖:長さ約120cm
- 中振り袖:長さ約100cm
- 小振袖:長さ約60〜80cm
振り袖の中でも「本振り袖」と呼ばれるタイプのものは最も「格」が高く礼装着となります。本振り袖は、袖の中に綿を入れて厚みや重さを持たせて豪華絢爛な作りになってるのが特徴。
このタイプは花嫁さんが着るタイプの振り袖なので、本振り袖で出席してはダメです。
中振袖と小振袖は略礼装着。未婚の女性の基本的な和装でのお呼ばれ着物となります。
「留袖」を選び方
既婚者の「礼装着」は、五つ紋付きの黒留袖が基本です。これは、新郎新婦の母親が着るタイプ。
友人の結婚式の場合は、黒以外の色留袖がオススメです。
色留袖は、未婚、既婚限らず着れる「略礼装着」。五つ紋だと第一礼装ですが、三つ紋付だと幅広く着れる着物です。
既婚未婚限らず着れる「訪問着」
訪問着も色留め袖と同じく「略礼装着」。「留袖」の次に格の高い着物です。
結婚式のお呼ばれはもちろん、その他のパーティー等、ほとんどの行事で着ることのできる万能タイプの着物。格調の高い会場の場合には、訪問着でも一つ紋付きのタイプを選ぶと間違いありません。
マダムな印象のある訪問着ですが、マナー上では既婚未婚にかぎらず着ることが出来る着物です。
帯の「代わり太鼓」と呼ばれる結び方によって、お祝いを表現しつつアレンジを加える事ができれば…かなり通な印象に。
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桜柄や白色の着物はマナー違反?
縁起を担ぐお祝いのごとにはNGもつきもの。ドレスでは殺生を意味する革製品やファーなどはNGですよね。
着物にももちろんNGマナーがあります。
まずは柄ですが、春の結婚式にピッタリな「桜」。一見良さそうなのですが、実は縁起が悪い柄です。
桜=桜が散るとマイナスで捉える解釈も。かなり古い風習ですが、ご年配が多く出席する結婚式では選ばないほうがベターです。
また、着物のカラーですが、洋装で「白色はダメ!」のようなルールは着物にはありません。
白色ベースの振袖等を着る事は、決して悪い事でもマナー違反でもないのですが、「着物だったら白はOK」というルールを知ってる人が少ないかも。
だから、「結婚式って白色ダメだよね…」と思われる可能性大です。変に誤解を招いてしまうようなカラーはあえて選ばない方がいいですね。
そして、黒色の着物も微妙なライン。ダメではないですが、基本的に親族の着るイメージがあります。だから、「あの人って親族?」とまわりのゲストが勘違いするコトも。
マナー的にはNGじゃないけど、実際着ていったらどう思われるか?という目線で選ぶとこうした失敗が少なくなります。
着物に合わせていいアクセはある?
着物はそれ自体が華やかなモノです。
パーティードレスやワンピースとは違って必要最小限のアクセサリーで十分と言えます。(ファッションの足し算引き算理論から言っても同じ事が言えますね。)
着物に合わせて「ヘアアクセ」や「かんざし」程度で十分。
「顔周りがさみしい…」などの理由でもしピアスやイヤリングをしたい場合は、 小さく控えめタイプを選ぶ方が無難です。
ネックレス・ブレスレット・腕時計等は不要なアクセサリーと言えます。
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和装にネイルはOK?
アクセサリーと同様に、ネイルもシンプルなデザインにしておく方が無難。控えめの方が品が感じられます。
せっかく着物を着ていって新郎新婦の両親にも喜ばれたのに… 手元を見られた瞬間「!?」とならないようにしましょう。
トップコートだけ塗って適度に光沢をもたせたり、フレンチネイルのようなシンプルデザインを心がけると良さそうです。
着物におすすめのネイルはこちら↓
▶関連:和装におすすめ!「シンプルデザインのネイル」のやり方
立ち居振る舞いやテーブルマナーについて
何かと目立つ和装。基本的な着物の立ち振舞は覚えておいた方が◎。
歩く時は、姿勢を伸ばして内股で歩幅小さめで歩く。
椅子に座った時の長い振袖の置き場所。
お手洗いで着物を汚さずにすむテクニック。
等など、意外に覚えておくべき項目が多い事に気づくはずです。
着物で気をつけたい『立ち振舞』の詳細は、次の動画をチェック↓
結婚式当日に出来そうですか?
普段から着物慣れしていないと、なかなかこうった動作はすぐにできないもの。必要最低限に必要な部分だけ覚えておくだけでも「知ってる」と「知らない」とでは、大きな違いがありますね。
着物で参列する場合は、当日の着付け問題も。
どこで着付けをするのがいいのかを紹介しています。また、「ここでやって良かった」や「公開した…」などのメリット&デメリットもピックアップ。着付けの場所探しの参考にしてください↓
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